江城地区急傾斜地崩壊対策工事 (吹付法枠工) |
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斜面防災工事には、多くの熟考を必要とされる要素が含まれています。
安全の確保、自然への復帰、環境・景観、地域住民への配慮、またコスト等、様々な状況に対応すべく当社では多くの技術協会に参加し、数多くの良質な工法を採用しております。
樹木との共存を考えたノンフレーム工法、斜面保護と緑化を考えた特殊配合モルタル吹付工法、多様な工法と併用が可能なQ&Sフレーム工法・ユニット式フレーム工法(吹付法枠)、イージーフレーム工法(簡易吹付法枠)、用地・切取コストを削減し、斜面の安定を実現させるPANWALL工法など、当社の技術と実績で様々な工事に活躍しています。 |
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−ノンフレーム工法− | |||||||||
従来の斜面安定工法(補強土工)は伐採・切崩し後に斜面の安定をはかる処置を施していたので、自然環境を壊す可能性が大きく木々の持つ”自然の斜面保持力”が活かされるケースが少ない事が大きな問題点でした。
ノンフレーム工法は自然環境を可能な限りそのまま残し、斜面に原生する樹木の斜面保持力と共に、支圧板と補強材(ロックボルト)及び頭部連結材(ワイヤーロープ)の相互作用により、斜面を安定させる工法です。 |
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−モルタル・コンクリート吹付工法− | |||||||||
切取り後の斜面は不安定で、永続的に風化現象をおこします。風化された岩石等は後の斜面崩壊を引き起こす原因の一つとなります。この風化現象を抑制する為にモルタル等の吹付により、斜面の保護を行います。 | |||||||||
西山地区復旧地山工事
(ノンフレーム工法) |
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−簡易吹付法枠工法− | |||||||||
主として緑化工との併用が多く、植生基材滑落防止の補助的なスペースを確保する場合に多く採用されます。また鉄筋挿入工法との併用により、補強土工的な利用も多く用いられます。 | |||||||||
−特殊配合モルタル吹付工法− | |||||||||
斜面や緑化基盤に、独特な被覆層を形成することによって、表層滑落の防止と落石防止を、簡便かつ効果的に行い、植物育成の可能性がある箇所の緑化を図る工法です。 | |||||||||
町道宇良黒新田線道路改良工事
(特殊配合モルタル吹付工A種6kg吹き) 吹付状況 |
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−吹付法枠工法− | |||||||||
多様な工法との併用が可能な工法であり、抑制工だけではなく、抑止工との併用にも多く採用されます。H150〜H600程度の梁をフレームに吹付けたコンクリート等で形成し、表層法面の滑落を抑制、緑化工との併用により植生基材の流亡・滑落防止の”棚”的な機能を果します。またアンカー工法等との併用により抑止力を伝える支圧板として採用される場合も多く、特にQ&Sフレーム工法はその構造上、最適なマッチングと言えます。 |
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−斜面緑化工法− | |||||||||
斜面緑化には数多くの工法が存在します。斜面土壌硬度が低い順に種子散布工、張芝・植生ネット工、厚層基材吹付工等が採用されますが、近年の環境・コストへの意識の向上により、リサイクル基材、ラス網の使用が大幅に削減されるソイルエース工法等の採用が多くみられます。
詳しくは環境・リサイクル事業をご参照ください。 |
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−ロックボルト工法− | |||||||||
自穿孔(孔壁が自立しない場合)と鉄筋挿入工(孔壁が自立する場合)に大別されますが、基本的には斜面の想定崩壊土量に対する耐力をロックボルトのせん断力で補強し安定させる工法です。吹付法枠、簡易吹付法枠、モルタル・コンクリート吹付工等との併用が多く採用されます。 | |||||||||
一般国道324号線道路改良工事(法面工3工区)
(吹付法枠工・厚層基材吹付工) |
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